エクセルと連携してみよう(基本編) | ▲戻る |
エクセルにちょっと便利な機能をプラス
 カルクノートで作成した算式ファイルは、そのままエクセルのセルに埋め込んで再利用が可能です。
このページでは、セルへの算式ファイルの埋め込み方法と、その後の利用方法について順を追って解説します。
連携すると、どんないいことがあるの?
 算式を多用した計算報告書などの書類をエクセルで作成するとき、1つの答えを得る為にたくさんのセルを消費したり、1つのセルの中に長い計算式が入り混じって編集しにくくなっていたりしませんか?
そういった計算報告書は、えてして作成者以外だれも触ることのできない、門外不出の秘伝の書と化しているもの。
カルクノート エクセルアドインは、そのような悩みを解決する方法をご提案します。
簡単に、そして分かりやすく
 セルに埋め込んだ算式ファイルから、計算結果の全てを文字列として抜き出して表示する関数「calcnotedsp」と、計算式の答えをピンポイントで数値として抜き出し、その値をエクセルで再利用できる関数「calcnoteans」の2つを利用することで、算式の計算は全部カルクノートにまかせて、エクセルでは答えをもらって体裁を整えるという役割分担が可能になります。 また、埋め込んだ算式ファイルをダイレクトに起動&編集できる機能が、メンテナンス性を向上させます。
![]() ▲画像をクリックすると拡大 |
利用方法 | ▲戻る |
前準備
・カルクノートをダウンロードしてください。
 ・ダウンロード方法は「ダウンロード」をご覧ください。
・カルクノートと、カルクノートエクセルアドインをインストールしてください。
 ・インストール方法は「インストール方法」をご覧ください。
算式サンプルファイルのダウンロード
今回は例として、算式サンプルファイル「肥満度チェック」を使用したいと思います。
算式サンプルいろいろから、肥満度チェックをダウンロードしてください。

※例としてD:\tempに保存してみました。(エクスプローラ)
A君の肥満度チェック
・算式サンプルファイル「sample001.cnd」の名前を「A君の肥満度.cnd」に変更します。
※「.cnd」は、カルクノートで作成される算式ファイルの拡張子です。
・A君の肥満度.cndをダブルクリックして、カルクノートを起動させてください。
・「設定はじめ」と「設定おわり」の間にある、身長と体重の数値を変更してください。

※ピンク色の数値の部分だけ変更します。(カルクノート)
・メニュー「ファイル」→「上書き保存」をクリックして、上書き保存してください。
※メニューアイコンの左から3番目のフロッピーアイコンをクリックしてもOK
・タイトルバー右上の×ボタンをクリックして、カルクノートを終了させてください。
エクセルのセルへの埋め込み方法 その1 「計算結果一括表示」
【 CalcnoteDsp 】
|
※算式ファイルのパスは、絶対パスと相対パスのどちらでもOK。 ※絶対パスでの設定 "D:\temp\A君の肥満度.cnd" など。 ※相対パスでの設定 "..\A君の肥満度.cnd(親のフォルダにあるA君の肥満度.cnd)" など。 |
・例として、A君の肥満度.cndと同じフォルダにエクセルファイルを1つ新規作成します。

※ファイル名は、例として「肥満度.xls」としてみました。(エクスプローラ)
・肥満度.xlsをダブルクリックしてエクセルを起動します。
※シート名は、例として「A君の肥満度」としてみました。
・セル「A1」に、「=calcnotedsp("A君の肥満度.cnd")」と入力します。

※埋め込みが完了しました(エクセル)
・この状態だと見にくいので、見やすくなるように設定します。
・セル「A1」を右クリック→「セルの書式設定」→「配置タブ」→「文字の制御」→「折り返して全体を表示する」をチェックして、OKボタンをクリックします。
・セル「A1」を広げます。

※見やすくなりました。(エクセル)
・見やすくはなりましたが、1つのセルでは広げるにも限界がある為に、計算結果が入りきれていません。そんな時は、セルの結合を行います。
・セル「A1」とセル「A2」を選択して右クリック→「セルの書式設定」→「配置タブ」→「文字の制御」→「セルを結合する」をチェックして、OKボタンをクリックします。
・セル「A1」とセル「A2」を広げます。

※全部入りました。(エクセル)
算式ファイルのダイレクト編集
・セルに埋め込んだ算式ファイルは、ダイレクトにカルクノートで編集可能です。
 先ほどセル「A1」に埋め込んだ「A君の肥満度.cnd」を編集してみましょう。
・セル「A1」で右クリック→「カルクノード起動」をクリックしてください。

※エクスプローラを使用しなくても大丈夫(エクセル)

※目的の算式ファイルが起動します(カルクノート)
・編集が終わったら、カルクノートのメニュー「ファイル」→「上書き保存」をクリックして、上書き保存してください。
※メニューアイコンの左から3番目のフロッピーアイコンをクリックしてもOK
・この時点ではまだ、エクセルのほうでは変更した結果が反映されていません。
・結果を反映させるには、エクセルファイル「肥満度.xls」をクリックしてアクティブにし、再計算のショートカットキーを押します。
  (Office97の場合) Ctrl + Alt + F9 ※1秒間ぐらい長押し。
  (Office2000の場合) Ctrl + Alt + F9 ※1秒間ぐらい長押し。
  (Office2003の場合) Ctrl + Alt + F9
  (Office2007の場合) Ctrl + Alt + Shift + F9
  (Office2010の場合) Ctrl + Alt + Shift + F9
※セルをダブルクリック→エンターキーでも再計算は行われますが、全てのセルを一括して再計算できる、ショートカットの利用をお勧めします。
エクセルのセルへの埋め込み方法 その2 「変数内容表示」
【 CalcnoteAns 】
|
※算式ファイルのパスは、絶対パスと相対パスのどちらでもOK。 ※絶対パスでの設定 "D:\temp\A君の肥満度.cnd" など。 ※相対パスでの設定 "..\A君の肥満度.cnd(親のフォルダにあるA君の肥満度.cnd)" など。 |
・例として、「A君の肥満度.cnd」をコピーして、「B君の肥満度.cnd」と「C君の肥満度.cnd」を作成したのち、カルクノートでそれぞれの身長と体重の設定を行います。

※A君の肥満度.cndと同じフォルダに作成してみました。(エクスプローラ)
・肥満度.xlsをダブルクリックしてエクセルを起動します。
※シート名は、例として「肥満度平均」としてみました。
・セル「B1」に、「肥満度」と入力します。
・セル「A2」に、「A君」と入力します。
・セル「B2」に、「=calcnoteans("A君の肥満度.cnd","HR")」と入力します。
・セル「A3」に、「B君」と入力します。
・セル「B3」に、「=calcnoteans("B君の肥満度.cnd","HR")」と入力します。
・セル「A4」に、「C君」と入力します。
・セル「B4」に、「=calcnoteans("C君の肥満度.cnd","HR")」と入力します。
・セル「A5」に、「平均」と入力します。
・セル「B5」に、「=(B2+B3+B4)/3」と入力します。

※「平均」のように、取得した数値を元に計算が行えます。(エクセル)
・「変数の名前」に指定した「HR」は、算式ファイル内に記述された変数の中の一つです。

※HR以外にも、たとえばBWと設定すれば標準体重が取得できます。(カルクノート)
・さきほどと同じようにして、算式ファイルのダイレクト編集が可能です。
・編集後は、エクセルで再計算のショートカットを押す事により、全ての算式ファイルが一括で再計算され、平均も再計算されます。
エクセルのセルへの埋め込み方法 その3 「計算結果分割表示」
【 CalcnoteDsp 】
|
※ページの指定が無い場合は、埋め込み方法 その1「計算結果一括表示」と同じになります。 ※ページとページの間には、「<P>タグ(印刷時の強制改ページ)」を挿入しておきます。 ※<P>タグは、行の先頭に挿入させてください。 |
・例として、下図のような算式ファイルを用意しました。(例:ファイル名:"aaa.cnd")

※解りやすいようにコメント「#」をつけておくとよいですね。(カルクノート)
・エクセルファイルを1つ新規作成します。
・セル「A1」に、「=calcnotedsp("aaa.cnd")」と入力します。
・セル「B2」に、「=calcnotedsp("aaa.cnd",1)」と入力します。
・セル「C3」に、「=calcnotedsp("aaa.cnd",2)」と入力します。
・セル「D4」に、「=calcnotedsp("aaa.cnd",3)」と入力します。

※それぞれ指定されたページの情報が表示されます。