カルクノートを使ってみよう(基本編) | ▲戻る |
起動方法
 「スタート」→「すべてのプログラム」→「カルクノート」→「カルクノート」 を選択して起動してください。

メイン画面のレイアウト
 カルクノートを起動すると、下のような画面が表示されます。

(1)算式入力画面
 この画面に算式を入力します。
(2)算式参照画面
 算式入力画面に入力された算式の計算結果を表示します。
(3)解析結果
 算式入力画面に入力された算式が、算式として正しいかどうかチェックしてその結果を表示します。正しくない場合には、エラー内容と原因となる行番号が表示されます。
常に「解析処理(正常)」となるよう心がけましょう。
(4)画面レイアウト選択
 算式参照画面について、お好みの表示方法をクリックして選択してください。
※上の画像は
「左右分割表示」を選択しています。
保存と終了方法
算式を入力し終えたら、メニュー「ファイル」→「名前付けて保存」または「上書き保存」をクリックして保存してください。

■メイン画面上部のフロッピーアイコンをクリックしてもOK
保存するファイルの拡張子はCNDです。
以後、保存したファイルをダブルクリックすると、カルクノートが起動します。
終了はウインドウ右上の×ボタンをクリックするか、メニュー「ファイル」→「終了」をクリックしてください。
計算式を入力してみよう | ▲戻る |
簡単な計算式を入力してみましょう。
算式入力画面に「10+20=A」と入力してください。

■算式参照画面に計算結果が表示されます。
【 演算式 】
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■演算式には、必ず1文字の = が含まれる必要があります。 |
「A」は、答えとなる数値が格納される変数の名前です。
「A」と書くことによって、「A」には答えの30が入り、算式参照画面にはその答えが表示されます。
変数の名前は、特に「A」である必要はありません。お好きな名前をつける事が可能です。

■変数の名前は日本語でもOK。
変数「A」は、その後の計算に利用する事ができます。
次の行に「A*2=B」と入力してください。

■「A」には30が入っているから、A*2の答え「B」は60になります。
もしも、「B」の代わりに「A」と書いたら、「A」には答えの60が再代入されます。

■最初の計算式で「A」に30が代入され、次の計算式で60が再代入されます。
算式の入力が完了したら、あとは数値を変えるだけで再計算してくれます。
1行目の10を15に変更してください。

■全部の計算式が再計算されて、「A」には35、「B」には70が代入されます。算式の入力後は、画面下のステータスバーに表示されている解析結果を見て、「解析処理(正常)」となっている事を確認しましょう。
変数を宣言してみよう | ▲戻る |
複雑な計算式を書いたり、複数の計算式を組み合わせるときには、あらかじめ変数を宣言しておくと、あとから使い回しができて便利です。
A君の身長は170cmですよ。と宣言する。
次の算式を見てください。
「170」という数値を、変数「A君の身長」に代入しています。

■変数「A君の身長」の数値を変更すると、「平均」の値も自動的に再計算されます。
【 宣言式 】
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■宣言式には、必ず1文字の = が含まれる必要があります。 |
一度「A君の身長」を宣言しておけば、あとは必要な箇所に「A君の身長」と書くだけでその数値が使われるので、計算式の内容が分かりやすくなります。また、値を変更するときに一箇所の修正で済むので便利です。
宣言式は、数値だけでなく計算式も書くことができます。

■A君は2cmサバを読んでいたようです。
「演算式」と「宣言式」の違いについて
カルクノートで入力できる算式には、計算式=変数 という通常の「演算式」と、$変数=計算式 という「宣言式」の2種類があります。
演算式のとき、算式参照画面には、変数が持っている数値を表示します。

■変数「A」は、答えの数値30に置き換わります。
宣言式のとき、算式参照画面には、変数の名前をそのまま表示します。

■変数「A君の身長」は、そのまま「A君の身長」と表示されます。計算結果を丸めてみよう | ▲戻る |
計算結果を丸める方法は2種類あります。
1)全ての計算式の結果を、共通の丸め設定で自動的に丸める
2)1つの計算式の結果を、丸め関数を使って丸める
次の例題を使って、2つの丸め方法を順に見ていきます。

全ての計算式の結果を、共通の丸め設定で自動的に丸める方法
メニュー「ツール」→「データファイルごとの設定」→「基本設定」タブをクリックしてください。

■データファイルごとに、計算結果の自動丸めの設定が行えます。
例として、自動丸めにチェックを入れて、四捨五入、丸め桁を「少数以下1桁」に設定してOKボタンをクリックしてください。

■円周、円の面積の計算結果が、少数以下1桁で四捨五入されました。
算式を保存すると、保存したデータファイルには、この丸めの設定値もいっしょに保存されます。
1つの計算式の結果を、丸め関数を使って丸める方法
丸め関数を使うと、計算式1つ1つに個別に丸め設定を行うことが可能です。
【 Round関数 】
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■少数桁に、表示したい位の整数を入力。入力した整数+1の位を四捨五入で丸める。 ■仮に整数位1桁にしたい時にはゼロを、それ以上にしたい時はマイナス値を設定する。 ■関数名に大文字、小文字の区別はありません。 |
例として、円周を求める計算式を、Round関数を用いて次のように修正しました。

■少数6桁目を四捨五入して、5桁目まで表示します。
このように、Round関数を記述すると、先ほど「データファイルごとの設定」で設定した共通の丸め設定よりも優先されます。
ただし、次のようにRound関数を記述すると、少し違った動きをします。

■Round関数によって丸められた値を使って計算した結果を、共通の丸め設定で丸めます。
類似の関数として、切り上げで丸めるRoundup関数と、切捨てで丸めるRounddown関数があります。使い方はRound関数と同じです。
Round関数は算式参照画面に表示させることもできます。
メニュー「ツール」→「データファイルごとの設定」→「基本設定」タブをクリックしてください。

■ここに設定項目のある関数に関しては、表示/非表示の設定がいつでも行えます。
ROUNDのチェックを外してOKボタンをクリックしてください。

■Round関数を表示させると、なぜその答えになったのか、根拠が分かるようになります。コメントを入力してみよう | ▲戻る |
カルクノートには、「コメント」、「印字注釈」、「計算注釈」の3種類のコメント(注釈文)を記述する事ができます。これらを順番に見ていきましょう。
注釈文その1「コメント」
説明:算式参照画面に表示されない注釈文です。
書式:#(シャープ)から#まで、または#から[改行]まで。

■書きとめておきたい事などを入力するのに使用します。
注釈文その2「印字注釈」
説明:算式参照画面に表示される注釈文です。
書式:"(ダブルコート)から"まで、または"から[改行]まで。

■計算結果と組み合わせて文章を作ったり、いろいろ便利に使えます。
注釈文その3「計算注釈」
説明:計算は行うけれど、算式参照画面に表示しない注釈文です。
書式:@(アットマーク)から@まで、または@から[改行]まで。

■例えば、式を表示させずに答えだけ表示させたい時などに利用します。テンプレート機能を活用しよう | ▲戻る |